就労継続支援B型の6つの仕事内容と自分に合った仕事選びのポイントも紹介

就労継続支援B型の利用を考え始めたものの、具体的にどのような仕事をするのか、自分に合う作業はあるのか、気になっている方も多いでしょう。体力や対人関係に自信がなかったり、久しぶりの仕事に不安を感じたりするのは、ごく自然なことです。

本記事では、代表的な6つの作業内容と事業所選びのポイント、次のステップへ進む道筋などを解説します。ぜひ最後までお読みいただき、自分らしい働き方を見つけるためのヒントにしてください。

就労継続支援B型のおもな仕事内容6つ

就労継続支援B型の事業所には、体力や得意分野に合わせて選べる作業がそろっています。ここでは、以下6つを具体例とともに解説します。

  • 軽作業は袋詰めやシール貼りが中心
  • 食品製造はパン作りや弁当盛り付け
  • 清掃作業は施設内外で幅広く対応
  • 農作業は季節に応じた野菜栽培
  • 縫製やクリーニングは技術が身につく
  • IT作業はデータ入力から動画編集まで

特徴を押さえれば、自分が無理なく続けられる仕事を選びやすくなります。

軽作業は袋詰めやシール貼りが中心

袋詰めやシール貼りといった軽作業は、細かな手順を何度も繰り返すため集中力を高めやすい作業です。重量物を扱わないので体力に自信がない人でも始めやすく、短時間から参加しやすい点も魅力です。

作業を通じて手先の器用さや作業スピードが向上すると、ほかの業務への挑戦や工賃アップにもつながります。まずは簡単な手順で成功体験を積み、仕事に慣れる土台を作りましょう。作業環境は室内テーブルが多く、静かな空間でラジオやBGMが流れる事業所もあります。そのため、人との会話が苦手でも過度なコミュニケーションを強いられません。

食品製造はパン作りや弁当盛り付け

パンや焼き菓子をこねたり、弁当のおかずを決められた位置に盛り付けたりする食品製造は、視覚と衛生管理が大切な作業です。温度や分量を守ることでおいしさと安全を確保し、完成品を手に取ったときの達成感が得られます。立ち仕事が中心ですが、工程ごとに役割が分かれ、力仕事が苦手でも計量や袋詰めなどを担当できます。

食品を扱うことで味覚や香りへの気づきが増え、家庭生活にも役立つ調理スキルが身につく点も大きなメリットです。また、作業場は常に清潔を保つため手洗いやアルコール消毒を徹底し、衛生意識が自然と身につきます。

清掃作業は施設内外で幅広く対応

廊下のモップがけや窓ふき、敷地内のごみ拾いなどを行う清掃作業は、目に見えて成果が出るため達成感を覚えやすい業務です。道具の扱い方や作業手順がシンプルなので、初心者でも短時間で習得でき、軽い運動にもなるので体力向上にもつながります。季節や天候に合わせて室内外を切り替える事業所が多く、暑さ寒さが苦手な人は無理なく調整できます。

作業を通して整理整頓の習慣が身につき、自宅や職場で清潔な環境を保つ意識が高まる点も魅力です。さらに、協力してフロアを仕上げることでチームワークも育まれ、コミュニケーションの練習にもなります。

農作業は季節に応じた野菜栽培

農作業では、種まきから収穫まで、季節に応じたさまざまな作業を体験できるのが魅力です。土に触れることで心が落ち着き、自然の中で働く充実感を得られるでしょう。

春は種まきや苗植え、夏は水やりや草取り、秋は収穫作業が中心となります。冬場は土作りや農具の手入れなど、次のシーズンに向けた準備を行います。

農作業は天候に左右される仕事です。しかし、室内作業と組み合わせて、無理なく続けられるよう配慮されています。収穫した野菜は事業所で販売したり、食品製造の材料として使用したりします。自分が育てた野菜が商品になる過程を見られるのは、大きなやりがいです。

縫製やクリーニングは技術が身につく

縫製作業では、エプロンや巾着袋などの小物製作から始めて、徐々に技術を身につけていきます。クリーニング作業では、アイロンがけやたたみ作業を中心に行います。どちらも専門的な技術が身につく仕事です。

最初は直線縫いから始めて、慣れてきたら曲線縫いやボタン付けなどにも挑戦できるでしょう。クリーニングでは、シャツのアイロンがけやハンガーかけなど、実用的な技術を習得できます。

これらの技術は日常生活でも役立ち、将来的に縫製工場やクリーニング店での就職も視野に入れられます。手に職をつけたい方におすすめの仕事です。

IT作業はデータ入力から動画編集まで

IT作業では、パソコンを使ったデータ入力から始まり、慣れてきたらホームページ作成や動画編集まで幅広く挑戦できます。IT作業を実施している事業所はまだ少ないですが、事業所によっては在宅作業に対応している場合もあり、通所が難しい方でも働けるのが特徴です。

基本的なタイピングができれば、Excelでの集計作業やWordでの文書作成から始められます。スキルアップに応じて、画像加工やプログラミングなど、より専門的な作業にも取り組めるでしょう。

IT関連の仕事は需要が高く、身につけた技術は将来の就職に生かせる可能性があります。自分のペースで学習を進められるため、無理なくスキルアップを目指せます。

就労継続支援B型で自分に合った仕事選びのポイント

B型事業所での仕事内容は多岐にわたるため、どこを選べばよいか迷うかもしれません。後悔しないためには、仕事内容だけでなく、環境やサポート体制なども含めて総合的に判断することが大切です。長く安心して通い続けるために、以下の視点から自分に合う場所かを見極めましょう。

  • 作業内容が自分の興味や体力に合うか
  • 職員や利用者の雰囲気が安心できるか
  • 自宅から通いやすい場所にあるか
  • 困ったときのサポート体制が充実しているか
  • 見学や体験時の対応は丁寧か

詳しく解説します。

作業内容が自分の興味や体力に合うか

作業を長く続けるには「好きかどうか」と「体が無理なく動くか」の2点が重要です。興味がある分野なら新しい手順も覚えやすく、成果も見えやすくなります。一方、重い荷物がある工程や立ち仕事が多い現場は、体力が不足するとけがや体調不良の原因になります。

見学で実際の動きを確かめ、机で行う軽作業や座り作業が中心か、力を使う作業が含まれるかを職員に確認しましょう。自分の状態に合った作業を選べば、日々の達成感が積み重なり、ステップアップへの意欲も高まります。作業強度を示す目安表があれば参考にし、必要なら休憩時間やシフト調整も相談します。

関連記事:B型作業所の給料はいくら?工賃の仕組みや収入を増やす方法を解説

職員や利用者の雰囲気が安心できるか

事業所の空気が穏やかかどうかは仕事の続けやすさに直結します。職員が声をかけるときのトーンや表情、利用者同士のあいさつの様子を観察すると雰囲気をつかみやすくなります。定期的に面談を行う文化があるか、トラブル時の対応が迅速かもチェックポイントです。自分の意見を伝えやすい環境なら、作業内容の変更や工賃の相談も気軽に行えます。見学時に質問を歓迎してくれる姿勢があれば、入所後も丁寧なフォローが期待できるでしょう。雰囲気が合わないとストレスが蓄積し、せっかく身についたスキルが生かせなくなる可能性もあります。

自宅から通いやすい場所にあるか

通所に時間がかかりすぎると体調を崩したり、交通費が負担になったりするため、移動時間は片道30分から1時間以内が目安です。公共交通機関を利用する場合は、バスや電車の本数と乗り換えの有無を確認してください。天候の悪い日でも通いやすいように駅からの距離や坂道の有無もポイントです。

送迎サービスがある事業所なら、体力に不安がある方でも安心して通えます。地図だけでは分からない通勤経路の混雑具合は、実際の時間帯に試してみると現実的な判断ができます。移動負担を減らすことで作業に集中する余力が生まれ、欠席のリスクも減少するでしょう。

困ったときのサポート体制が充実しているか

仕事上の悩みや体調の変化など、困ったときにすぐ相談できるサポート体制が整っているかは肝要です。B型事業所では、サービス管理責任者や生活支援員といった専門の職員が配置されています。定期的な面談の機会があるか、体調不良時に休憩できるスペースが確保されているかなどを確認しましょう。

また、一般就労を目指したいと考えている方にとっては、そのための支援プログラムがあるかも大切なポイントです。安心して長く働くためには、手厚いサポート体制が不可欠です。

見学や体験時の対応は丁寧か

見学や体験利用時の対応は、その事業所の支援の質を判断する貴重な機会です。予約の段階から当日の対応まで、職員の態度や説明の分かりやすさをチェックしましょう。質問に対して誠実に答えてくれるか、不安な点を解消してくれるかがポイントです。

見学では、作業場の様子だけでなく、休憩室や相談室なども見せてもらいます。体験利用では、実際に作業に参加して雰囲気を肌で感じられるでしょう。無理に契約を迫らず、じっくり検討する時間を与えてくれる事業所は信頼できます。焦らず時間をかけて選ぶことが、長期的に通い続けるための第一歩となります。

就労継続支援B型の仕事で次のステップへ進むための道筋

B型事業所での経験は、ゴールではなく、次の一歩へ進むための大切な準備期間です。体調やスキルに合わせて、さまざまな選択肢があることを知っておくのは大切なことです。

ここでは、B型事業所から次のステップへ進むための3つの道筋を紹介します。

  • スキルアップで工賃アップを目指す
  • A型事業所で最低賃金の仕事に挑戦する
  • 就労移行支援で一般就労の準備をする

それぞれ見ていきましょう。

関連記事:就労継続支援B型の利用までの流れ|利用条件から事業所選びまで徹底解説

スキルアップで工賃アップを目指す

現在のB型事業所で働きながら、スキルアップを通じて工賃の向上を目指す道があります。たとえば、パソコン作業が中心の事業所であれば、データ入力だけでなく、デザインや動画編集などの高度なスキルを学ぶ機会があるかもしれません。

なかには、資格取得を支援してくれる制度を設けている事業所もあります。新しい技術を習得することで、より責任のある仕事を任され、工賃アップにつながる可能性があります。今の環境でできることを増やし、自信と収入を高めていく堅実なステップです。

A型事業所で最低賃金の仕事に挑戦する

A型事業所は雇用契約を結ぶため、最低賃金が保障される点が大きな魅力です。B型で身につけた作業スキルや生活リズムが安定し、条件が整えば、次の段階として挑戦を検討することも可能です。

面接では、出勤日数と業務範囲が評価材料になります。職員と履歴書や面接練習を行い、強みを整理しておくと安心です。勤務開始後は出勤率と作業品質が賃金継続の鍵になります。成功経験を重ねれば一般市場での評価も高まり、将来の選択肢が広がります。

関連記事:就労継続支援A型はどんな人が対象?仕事内容や給料なども解説

就労移行支援で一般就労の準備をする

就労移行支援は原則2年間(必要に応じて最長3年まで延長可)の利用期間でビジネスマナーや職場体験を行い、一般企業への就職を目指すサービスです。退所者の約6割が一般就労に移行していますが、個々の状況により結果は異なります。

B型から就労移行支援への移行は実際には限られていますが、十分に準備が整い、条件が合えば利用を検討することも可能です。利用する場合は、面接対策や職場実習を集中的に受けられます。履歴書作成講座や模擬面接が用意され、自己PRの方法を具体的に学べる点も強みです。

参考資料:「令和3年度就労系障害福祉サービスにおける経営実態等調査」

関連記事:就労継続支援とは?手続きや選び方まで分かりやすく解説

就労継続支援B型の仕事内容でよくある不安

作業に慣れるまでの不安は誰にでもあります。以下4つを例に、よくある心配ごとと対処策を紹介します。

  • 就労継続支援B型は仕事が遅いと怒られる?
  • 就労継続支援B型の職員に態度がきつい人はいる?
  • 就労継続支援B型の職員は悩みを聞いてくれる?
  • 就労継続支援B型でできそうな仕事がない場合は?

事前に対応策を知っておくと、安心してスタートできます。

就労継続支援B型は仕事が遅いと怒られる?

仕事のペースが遅いことを理由に怒られることは基本的にありません。B型事業所は、一般企業とは異なり、利用者が自分のペースで無理なく働くことを目的とした場所です。職員は、一人ひとりの特性や体調を理解したうえでサポートしてくれます。

もちろん、納期がある仕事もありますが、個人の能力を超えたノルマを課されることはありません。焦らず、自分のペースで作業に慣れていくことが大切なので、速度について心配しすぎる必要はないでしょう。

就労継続支援B型の職員に態度がきつい人はいる?

残念ながら、相性の合わない職員や、態度がきついと感じる人が全くいないとはいい切れません。これは、どのような組織でも起こりうることです。しかし、ほとんどの職員は、利用者に寄り添い、親身にサポートしようという気持ちを持っています。

もし、どうしても合わない職員がいる場合は、サービス管理責任者などほかの職員に相談することが大切です。見学や体験利用の際に、職員全体の雰囲気や利用者への接し方をよく観察し、自分が安心できる場所かを見極めましょう。

就労継続支援B型の職員は悩みを聞いてくれる?

職員は利用者の悩みを聞き、相談に乗るのが重要な仕事の1つです。B型事業所には、サービス管理責任者や生活支援員といった専門職が在籍しています。彼らは仕事のことはもちろん、日常生活や将来に関する悩みについても相談に応じてくれます。

多くの事業所では定期的な面談の機会を設けており、そこでじっくり話を聞いてもらえるでしょう。1人で抱え込まず、困ったことがあれば遠慮なく職員に相談してください。信頼できる職員を見つけることが、安心して通い続ける鍵になります。

就労継続支援B型でできそうな仕事がない場合は?

もし、見学した事業所に「自分にもできそう」と思える仕事がなかった場合、無理に合わせる必要はありません。B型事業所は全国に数多くあり、それぞれに特色があります。1つの事業所が合わなかったからといって、諦めるのは早いです。

別の事業所を探せば、あなたが興味を持てる仕事や、安心して取り組める作業が見つかる可能性は十分にあります。市区町村の障害福祉課や相談支援事業所に相談すれば、ほかの事業所を紹介してもらうこともできるので、視野を広げて探してみましょう。

関連記事:就労継続支援B型で仕事がない状況を改善するには?利用者ができることも紹介

まとめ:就労継続支援B型で自分らしい働き方を見つけましょう

自分に合う作業でスキルを伸ばせるB型は、働く自信を養う絶好の機会です。大切なのは、作業内容だけでなく、事業所の雰囲気やサポート体制なども含めて、自分が安心して通える場所を見つけることです。

もし北海道帯広市でB型事業所をお探しなら、『151枝(いちごいちえ)』で自分らしい働き方を探してみませんか?カフェ業務や雑貨制作、季節に応じた農作業など、多彩な仕事の中から自分に合ったものを選べます。季節のイベントもあり、活動の中から自然にコミュニケーションを図れるのも魅力です。

短時間からのスタートも可能で、見学や体験も随時受け付けています。興味のある方は、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。

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